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アメリカのアフガン増派の狙い

 なぜアフガニスタンなのかといえば、アフガニスタンから米軍が撤退できなければ,せめてイラン程度に治安が改善しなければ、アジアでの戦争など全く考えられないからです。

 「米陸軍は,アフガニスタンでの軍事力強化のために、現地に1000名の兵員を派遣する計画を立案している。
 米陸軍高官によれば、米陸軍は、タリバンと戦う広範な努力の一環として、この春に追加の兵員を派遣し,既にアフガニスタンで活動している14000名の兵員を増強する提案を準備しているところだ。
 ジェームズ・マティス国防長官は、多くの陸軍の幹部が支持している全体の兵員数を15000名に強化する命令にまだサインしていない。
 今回の提案は、オバマ政権時代の2015年の段階的なアフガニスタンからの撤退と言う政策と、トランプ政権の紛争で分断された地域での過激派を追求する積極的な戦略とは著しい対照を示している。
 アフガニスタンの兵員数は8500名から,トランプが政権を獲得して以降、14000名まで増加した。トランプ大統領は,結果を要求する一方で、ペンタゴンにこの問題の解決を委ねている。
 新たに派遣される兵員は、治安部隊支援旅団という新たな戦闘チームである。
 「これはアフガニスタンで結実したアイデアだ。ここまでには紆余曲折があった」と軍幹部は語っている。そして、この紆余曲折は「ローラーコースター」のようだったとも述べている。
 アフガニスタンに駐留する米軍のスポークスマンであるジョン・ニコルソン将軍は、彼らが兵力の増強を求めたわけではないと述べ、新たな兵員も新たな計画ではなく現在の戦略の下に適応させられることを示した。
 しかし、トランプは、進捗状況が芳しくない進行中の紛争に増派することには迷いを見せていた。米高官は、大統領は計画に何か注文をつけるかも知れないと述べている。
 軍高官等によれば、増派される軍は、アフガニスタンで効率的に作戦を遂行するために、ヘリコプターや砲兵部隊といった支援部隊になるとのべた。
 「もし増派される軍が手ぶらで,追加の火力、航空機、ISR支援能力もなければ、その価値は疑問視されるだろう」
 アドバイスをすることと、火力は全く別物なのだから」

US military considering additional 1,000 troops for Afghanistan: report | TheHill

 現在のアフガニスタン情勢はタリバンによるテロが頻発しており、米高官らが宿泊する高級ホテルまでテロの対象とされています。イラクのように増派してでも治安を回復したいというのが米軍の本音でしょう。そうでなければ、東アジアの情勢に対応出来ないからです。