FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

イスラエル、イラン国内のエージェントの存在を公言

 モサドの局長が、イラン国内にエージェントを置いていることを発表しました。

  火曜日の財務省における会合で、モサド局長は、イランは中東全域に影響力を拡大しつつあると警告した。
 現在のモサド局長であるヨシ・コーエンは、テヘランは中東全域に足場を固めつつあり、それを妨げるものはほとんどいないと語った。
 「イランは中東全域に勢力を広げつつある。そして、彼らを押しとどめるものはほとんどない」とコーエンは語った。イランは「中東全域で軍を駐留させることが出来る土地と空路を産み出すという夢を実現しつつある」
 さらにコーエンは続けて「イスラエルは,イランの国内国外での動きを注意深く見守っている。イラン内外で活動するアセット(情報源)を使って」と語った。
 「我々はイランの国内にすら目と耳を持っている」
 モサド局長は、「現在のイランの騒乱が現体制を倒すとは信じられないが、今後大衆社会運動が潜在的に現体制を崩壊させることはあり得る」と付け加えた。
 「平均的なイラン市民が、困難な経済状況のために抗議を行った。ロウハニ大統領が経済を持ち直してくれると期待していたためだ。これが、街路での騒乱が起きた原因だ」
 「我々は推測する必要はない。とはいえ、イランで社会革命が起きれば私は幸せだろう。これは今後起こりえることだ。」

Mossad: We have eyes and ears in Iran - Israel National News

 あくまで反米を貫くというのは、かっこが良いのかも知れませんが、国民にとっては破滅的です。そこが、イスラエルの狙い目ということになるのだと思います。
 それにしても衝撃的な告白です。イラン国内にエージェントがいることを認めたのですから。こうやって疑心暗鬼にさせることで、イランを一層混乱させようとしているのでしょう。今回の騒乱を引き起こしたという可能性は低いものの、現状はバッチリチェックしているのでしょう。
 以前にお伝えしたように、そもそも、国家予算の四分の一を軍事費にあてるのは、無理があるというべきでしょう。アメリカかロシアと結んで、独立を保った方が、コスト的には安くつくはずです。
 現在の日米安保条約も、武器をかわされているという批判もあることは承知していますが、一から作ることを思えば、それでもコストは安く上がっているはずです。安全保障に関わる問題は単なるメンツで議論しない方が良いでしょう。