FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

英、EU離脱後のTPP参加を検討

f:id:FirstHedge:20180103210343p:plain

  正月の三が日もまだ明けきらないうちに、重大ニュースが届きました。表題のとおりですが、英国はヨーロッパを捨ててアジアに参入する意思を固めたということでしょう。

 日本工業新聞からです。

「【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は2日、欧州連合(EU)を2019年3月に離脱する英国が、日本など11カ国による環太平洋連携協定(TPP)に参加するための検討に着手したと報じた。

 英国は太平洋から遠く離れた欧州の国だが、ハンズ通商政策担当閣外相は同紙に「多国間協定に地理的な制約は必要ない」などと述べた。同紙によれば、一部のTPP参加国は英国の受け入れに前向きという。

 メイ英政権はEU離脱後、短期間に多くの国と自由貿易協定(FTA)を結ぶ考え。米国が離脱したとはいえ、アジア太平洋の各国が加わるTPPに魅力を感じている可能性はある。

 ただ、英国にとって最大の貿易相手はEU。TPP入りを真剣に模索するにしても、今春に始めるEUとの通商協議が片付いてからになりそうだ。英政府はEUとの通商協議が不調に終わった場合、北米自由貿易協定NAFTA)への参加を視野に入れているとも伝えられており、さまざまな臆測が浮上している。」

【電子版】英、EU離脱後のTPP参加を検討 英FT紙報道 | 政治・経済 ニュース | 日刊工業新聞 電子版

 英国との防衛協力も着実に進みつつあります。英国は、中国を切って、日本・インド・アメリカを選んだとみてよいでしょう。この枠組みからはじき出されるのが、中国と、ロシア、それにイランです。国際的合意を順守しない南北朝鮮は論外といったところです。あとは参加が困難なのが、台湾でしょう。

 数年後に予想される大規模な紛争の後を見越した動きが活発になっています。今後も中国亡き後のアジアがどうなるのかを探るヒントが報道されることでしょう。