中国に次いで、ロシアも北朝鮮に原油供給

産経新聞からです。

「　ロイター通信は２９日、ロシア船籍の複数のタンカーが過去数カ月間に少なくとも３度、海上で北朝鮮の船舶に積み荷の石油精製品を移し替えていたと伝えた。安全保障筋の話としている。香港船籍の貨物船による北朝鮮船舶への移転も確認されており、米国が批判を強める可能性がある。

　国連安全保障理事会が９月に採択した制裁決議は、海上で北朝鮮の船に積み荷を移すことを禁じている。

　情報筋はロイターに対し「（石油移転が）ロシアの支援である証拠はないが、ロシア船は北朝鮮に救いの手を差し伸べている」と話した。衛星画像などを基に、タンカーはロシア極東沖の太平洋上を航行していたと指摘したが、詳細な場所は明かさなかった。

　タンカーの所有者の一人は北朝鮮船舶への石油精製品の移転を否定したという。（以下略）」

　これで中国と並んで、ロシアが北朝鮮を秘密裏に支援していることが明らかになりました。中国とロシアの国際的な立場は弱くなるでしょう。

　結局、衛星画像で公海上での原油の引き渡しもすべて明らかになってしまうのです。ですから、活動を監視するだけならば、衛星画像だけでよいという言い方もできるかもしれません。

　ただ、原油の積み替えは、衛星画像でもすぐに判明しますが、例えば、ミサイル部品を洋上で積み替えても、衛星画像からではそのやり取りの詳細は判明しません。

　となると、今後は臨検の重要性も増すと考えられます。