潜水艦に力を入れるロシア

　このところ、ロシアの潜水艦隊の活動が活性化しているという話です。

 　「先週の土曜日にＮＡＴＯの当局者が語ったところによれば、ロシア潜水艦の活動は、冷戦以来最も活性化している。
　ＮＡＴＯ潜水艦部隊の司令官であるアンドリュー・レノン少将は、この数年ロシア潜水艦の活動は驚くほど拡大しており、ロシア潜水艦が展開される回数は毎年増加していると語った。
　「ロシア潜水艦の活動は、この3年間、冷戦期以来最も活性化している。」とレノン少将は語っている。
　「我々がこの3年間目にしてきたのは、ロシア潜水艦が、以前に観察されていたように沿岸周辺から外洋に展開する回数が増大しているということだ」
　ロシア海軍は、1991年のソビエト崩壊以来劣化の一途をたどっていた。しかしながら、この数年、プーチン大統領の下でロシア政府は、ロシア海軍債券のための投資を大規模に行ったとレノン少将は述べている。
　レノン少将はまた、ＮＡＴＯ諸国の海底ケーブル周辺での活動を増加させていると述べている。
　「我々は海底ケーブル周辺でのロシアの海面下の活動を目にしている。こんなことを目にするとは信じられない」とレノン少将は述べている。「ロシアはＮＡＴＯとＮＡＴＯ諸国の海面下の活動に関心を持っていることは明らかだ」
　今年初め、ロシアのウラジミール・コロレフ提督は、ロシア海軍の活動はソビエト時代の水準に達したに過ぎないと述べている。
　「昨年、我々は、稼働時間という点で、ポストソビエト時代以前と同じ水準に達した」とコロレフは述べている。
　「これはロシアの潜水艦が3000日以上海上に展開しているということだ」「これは良い兆候だ」とコロレフは付け加えた。」

NATO official: Russian submarine activity highest 'since the cold war' | TheHill

　基本的に、ロシアは大陸国家ですから、潜水艦を大西洋などに繰り出すというのはあまり良い方向性ではないといえます。ソビエト時代の栄光を取り戻そうとでも言うのでしょうか。アメリカのような空母が運用できない時点で、海軍には期待するべきではないと思います。現在のロシアのプーチン大統領の頭の中には、ロシア帝国の再興というアイデアがあるのでしょう。
　ここで注意しておかねばならないのは、ろしあが海底ケーブルに注目していることです。これは、中国も同様です。戦争が近くなっているのでＳＯＳＵＳガキになるのでしょう。　ロシアや中国が長年の運用実績のあるシステムを、いきなり無力化できるとは考えにくいのですが。