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追い詰められる北朝鮮

 中国からの特使に、金正恩が面会しなかった時点でもう終わったと言えるでしょう。想い起こしていただきたいのですが、第二次朝鮮戦争が勃発した場合、北朝鮮、韓国に限らず膨大な人命が失われることになります。これはアメリカも、英国もそう予想しています。ですから、そこまでの人命を犠牲にしても韓国を守る意思はアメリカにもありません。また、北朝鮮にしても、韓国側に先制攻撃を仕掛けた段階から国家の滅亡は急速に進みます。

 とすると、双方には戦争に訴える動機が欠けるので、現在の段階では戦争につながることはないと予測出来ます。しかし、経済制裁は強化されることになります。これが北朝鮮をじわじわ苦しめることになるでしょう。

 その段階で、北朝鮮が逆ギレというのが、最も可能性の高い第二次朝鮮戦争のシナリオであるように思えます。

 ただ、韓国の動きを見ていると、日本や米国に比べて北朝鮮に併合してもらいたいのではないかと思える事例が非常に多いのです。その場合は、連邦制か何かの形で、統一朝鮮が成立し、戦争の可能性が生まれるとすれば,そこからという気がします。

 まずは、中国発のニュースです。

「[台北/北京 22日 ロイター] - 中国国際航空(エア・チャイナ)は、需要低迷を理由に、北京と北朝鮮の首都平壌を結ぶ便の運航を無期限で停止した北朝鮮は核・ミサイル開発を巡り米国の制裁拡大に直面している。

エア・チャイナの北京の広報担当者は22日、ロイターに対し「事業が好調でない」ためフライトが停止されたと述べた。運航再開の時期についてはコメントを控えた。

同社の平壌行きフライトは2008年に開設され、通常は月曜、水曜、金曜に運航していた。ただ国営メディアはこれまで、フライトのキャンセルは頻繁にあったとしている。

エア・チャイナの平壌のスタッフはロイターに対し、十分な需要があれば運航は再開されると述べた。」

中国国際航空、北京・平壌便の運航を無期限で停止 | ロイター

 中国としては、北朝鮮に対する制裁のポーズということなのでしょう。いつでも制裁を解除できることを匂わせています。ただ、こうした事例が積み重なっていくと、どこかで暴発するでしょう。今後は、北朝鮮の暴発に注意が必要です。