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絶対ダメ、トルコリラ

 先がない国というのも,最近では珍しくなくなってきました。その典型的な例が韓国でしょう。しかし、今回取りあげるトルコも相当先行きが不明になっています。ですから、間違ってもトルコ・リラを買おうとしてはいけませんね。

 「トルコの資産に賭けている日本の個人投資家の忠誠心が試されることになりそうだ。トルコではリラが急落し、欧米との緊張も高まっている。

 東京金融取引所のデータによれば、日本の個人投資家による14日までの1週間の円に対するトルコ・リラの買い持ちは過去最大に近かった。リラはその後、対ドルで最安値を記録。米国や欧州との関係悪化に加え、エルドアン大統領がインフレ高進にもかかわらず利上げをしないよう中央銀行に圧力をかけていることが背景だ。

 機関投資家は反応している。大和住銀投信投資顧問はリラ資産の保有を減らしトルコ債をアンダーウエートにしたと横内武志シニアファンドマネジャーは言う

  同氏によれば、リラ押し目買いの機会は来るだろうが、今はまだその時ではない。対米関係の顕著な改善が見られるまで、また中銀が政府の圧力に屈しない姿勢を明らかにするまでは、トルコ資産への圧力が続くだろうと横内氏は指摘する。

 リラは22日、一時0.7%安の1ドル=3.9826リラと過去最低を付けた。」

忠誠心試される日本の個人投資家-トルコ・リラが対ドルで最安値 - Bloomberg

 機関投資家が投げ売りの状態で、買いに入るほど愚かなことはありません。エルドアン大統領が対米関係、対NATO関係を改めない限り、今後も不安定なリラ発尽くでしょう。こういうときはテクニカルに売りで勝負するしかありません。