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北朝鮮、地上での水爆実験を計画か

 北朝鮮の核開発の歴史を見る限り、金正恩前と金正恩後では大きく違うことがわかります。特に、金正恩以降の核開発は、「有言実行」となっています。このことが、米軍を悩ましているのです。

  これもDefense Newsからです。
 「北朝鮮の水爆を太平洋上で爆破させるという恐喝は、北朝鮮の過去の活動から見て信頼出来ると米軍は見ています。
 過去において、北朝鮮は、核実験とミサイル発射に対するグローバルな反応を、公式に実験の内容を公表することで、軍事的な対応の可能性を削減することで、管理しようとしているためだと米軍の当局者は述べています。
 職員は「彼らはやると言っているからにはやると私は期待しています」と述べています。
 この職員がダンフォード議長の取材にハワイを訪れている記者に、ハワイ基地のミサイル検知し、その対応を日本と中国に通告する施設を見学させています。この数カ月の間、この基地が北朝鮮によるミサイル実験の模様を観測してきました。そのために、軍事的オプションと外交的解決に向けた一層の努力が求められています。
 地域の軍当局者にとって、外交的解決ははるかに望ましい選択肢です。北朝鮮に対する限定され成功する軍事作戦ですら、数十万のソウル市民の生命が失われることになります。これは、議会調査局の評価によるものです。
 仮定の,成功するシナリオにおいてですら、アメリカが北朝鮮を挑発したために、あるいは、北朝鮮の核計画を停止させるために十分挑発していなかったという理由で、アメリカは死者数の多さに対して非難される危険が高いと職員は述べています。
 ダンフォード議長は、外交的選択を迫るための軍事の役割を何度も強調してきましたが、地上での水爆爆発は「極めて挑発的である」と述べています。
 ダンフォード議長は、金正恩によるいかなる地上での核実験も非常に強い国際的反応を産み出し、アメリカはこの最新の脅威を真剣に考慮していると述べました。
 「作戦立案という観点から、私は彼らのレトリックを真剣に考慮しています。そして、その対応を我々は注目しています」とダンフォード議長は述べました。「我々は金正恩が語ることに注意深く耳を傾けています」」
 この記事にあるように、北朝鮮が太平洋上で核実験を遂行する計画を立案していることは確かでしょう。しかし、それを実際に行うかどうかはまだ不明です。なぜならば、この2ヵ月で北朝鮮の国際的環境が急速に悪化しているためです。特に焦点になるのはロシアのプーチンです。プーチンは、北朝鮮に、核実験には消極的なはずですから、ここであえて核実験やミサイル事件を行えば、プーチンすら北朝鮮支持を取り下げることになるでしょう。そうなれば、金正恩は本当に孤立します。その状態に、金正恩の神経が耐えられるかは強い疑問です。