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第三次世界大戦に向けて 次の戦争は都市戦

 北朝鮮問題が暫定的に解決されたとしても、中国やロシアの帝国主義的な野心が止むことはありません。既に、中国・インドの開戦は避けられないでしょう。ヨーロッパでは、東欧、特にバルト三国が今や風前の灯火です。アジアでは、中国が台湾を狙っています。
 こうした国際環境から判断するなら、今後は第三次世界大戦を想定すべき時期に入ったといえます。

  「シュネガースブルクは、全てがそろった閉鎖都市である。500以上の建造物がある。たとえば、道が曲がりくねった旧市街、マーケットスクエアー、摩天楼、スーパーマーケット、300もの小屋がひしめく裏町、農家、橋、鉄道橋がかかった800メートルの長さの水路、地下鉄のトンネル、滑走路付きの飛行場、エントランスホール、塔といった施設だ。キリスト教会とモスクと寺院を混交したようないわゆる宗教関係の施設も作られている。ドイツ国防軍は「都市の密集した状態の典型的な要素」と表現している。全体で、6.5ヘクタール、1億4千万ユーロの建設費が投じられた。
 国連の見積もりによれば、2050年までに地球上の人口の三分の二は都市に住むことになる。もしドイツ国防軍が海外での作戦に対して効率的に対処しようと望むならば、現実的なシナリオが作られる必要があった。こんな訳で、様々な建造物が建設されることになったのである。一旦建設が終了すれば、6000ものセンサーとカメラが施設全体に設置される。それは、個々の兵士、個々の戦闘車両をキャプチャーするためである。
 演習中は、攻撃用のシナリオが演じられる。特殊な弾薬での射撃、レーザーによる敵の把握とミサイルの照準などだ。複雑なネットワーク技術により、個々の兵士は演習中に既に自分が攻撃されたかどうかがわかる。演習の後で、3D画像で結果が評価される。「兵士達をレーザーで攻撃する敵が出迎えます。そのために、兵士は現実的な対応を迫られます。それらは、反撃不可能で兵士が失敗するはずがないような短距離のレンジではありません。」と、アルトマルク訓練施設の戦闘訓練センター長を務めるウーヴェ・ベッカーは語っている。(以下略)」

Bundeswehr: "Schnöggersburg": Geisterstadt in der Altmark - ZDFmediathek

 確かに,今後大規模な戦争が起きるとすれば,それは都市での戦闘になるわけです。ドイツでは都市での戦争を意識した訓練施設を既に建設しているわけで、日本も今後はそうした取り組みが必要になると考えられます。
 中国にしても、台湾の総統府に似せた訓練施設を作り、台湾侵攻の演習を行っています。これまでは,考えにくい事態でしたが、陸自が海外に派遣されて本格的戦闘を行うというケースもそろそろ考えねばならない時期に入ってきたと思います。