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中国共産党中央常任委員の人選

 たまたま見かけた記事を紹介しておきます。

 

 「共産党中央常任委員回のメンバーとされているのが、習近平李克強、汪洋、王滬寧、趙楽際、韓正、栗戦書の7名です。汪洋は、地方の共産党青年団の書記を務めた経験がありますが、共青団には属していません。その仕事ぶりは習近平に評価されています。栗戦書に関しては、王岐山の後任となる可能性が高いとされています。王岐山は、習近平が自らの権力を維持するために腐敗撲滅を実行する上で、最も信頼している人物です。韓正の名前が見えるのは、どの派閥も彼を受け入れることが出来たためです。王岐山の名前はここには挙げられていませんが、習近平との間には特別の取り決めがあるようです。19名の中央委員会のメンバーに焦点を当ててもあまり意味はありません。また、クイズゲームのようにしても仕方がありません。
 むしろ、中国共産党第19回全国代表大会における政策転換とそれが中国に何をもたらすかに注意を払うべきでしょう。習近平中国共産党の新たなイデオロギーを提示し、それが党の規律に明文化される見込みです。鄧小平の改革開放経済は終了するのです。中国は新たな時代に突入することになります。中国共産党の絶対的指導権を強調し、経済は適切な解放を志向し、国有企業の管理に光を当てます。軍の文化イデオロギーにも力を入れます。軍への投資を増加させ、主要な外交戦略と対外プロパガンダを実行に移します。
 この第19回党大会を過ぎれば、中国は新時代に入ります。中国の政治、経済、文化は大きな変化を遂げます。中国共産党は逆コースを逆転させ、表面に現れている崩壊を押しとどめます。経済は停滞し、政治面では後退し、文化が抑圧される時代が近づいています。民主制の導入はまだ先のことになりそうです。」

 王岐山は、一旦は中央常任委員からは除外されるようですね。それでも、仕事を全く離れるというわけにも行かないようです。
 習近平は自分の名前を冠したイデオロギーを導入しようとしていますが、そもそも彼に語るに価する実績があったでしょうか。今回の党大会にしても、習近平にとって最良の日となったに違いありません。今後は、ブーストさせた経済を持たせるために,まず、アメリカに,次に日本に支援を求めなければならなくなります。もう尖閣諸島どころではなくなります。
 なによりも、台湾への軍事侵攻の可能性が現段階で綺麗になくなってしまいました。あと5年間は台湾海峡は無事でしょう。まあ、不測の事態が起きれば別ですが。
 ただ、2021年という中国共産党結成100周年までに台湾を確保するという計画は生きていますので、正確にはあと2年から3年は平和が続くといった方が良いのでしょう。