備忘録 メルケルと北朝鮮
これは純粋な備忘録です。記録しておかなければ忘れてしまいますので。
ロイターから引用します。
「[ベルリン 20日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は20日、トランプ米大統領が前日、米国は北朝鮮を「完全に破壊」せざるを得なくなる可能性があると述べたことについてドイツは賛同できないとし、北朝鮮問題は外交手段のみを通して解決する必要があるとの考えを示した。
トランプ大統領は19日にニューヨークの国連本部で行った就任後初の一般討論演説で、「米国、もしくは米国の同盟国を守る必要に迫られた場合、北朝鮮を完全に破壊する以外の選択肢はなくなる」述べた。
これについてメルケル首相はドイチェ・ヴェレ放送に対し、「こうした警告には賛同できない」とし、「いかなる軍事行動も完全に不適切であると考えており、ドイツは外交的な解決を主張する」と述べた。
そのうえで「北朝鮮問題に対しては制裁措置の実施が正しい対処法で、それ以外のすべては誤った手法となる」と語った。
メルケル氏は数日前にトランプ氏と電話で会談し、外交的な解決策を模索する必要があるとの考えを伝えたとしている。」
北朝鮮「完全破壊」警告、メルケル独首相は賛同せず | ロイター
これだけを読めば、メルケル首相はいかにも平和主義者であるような印象を持たれるかも知れません。しかし、北朝鮮の核の脅威にさらされることになる日本や米国にとってはとんでもない話でしょう。
北朝鮮に眠る天然資源を誰が開発するのかという点からこの問題を眺めれば、北朝鮮の体制の存続を前提として開発を考えているのがメルケル首相であり、ロシアのプーチン大統領ということになります。
それに対して、真っ向から反対しているのがアメリカという図式が浮かび上がります。この発言はそうした観点から考察されるべきでしょう。