米中ともにケンカを売る北朝鮮

　けなげな金正恩君の続報です。まあ、ミサイルが日本を越えなければ、今回も無視されるのでしょうけれど。

 「北朝鮮が18日に開幕する中国共産党の党大会に合わせて複数のスカッドミサイルを発射する準備を進めているもようだと、韓国紙アジア経済が報じた。

　同紙が事情に詳しい関係者の話として情報源の名前を示さずに報じたところによると、韓国と米国の軍当局は最近、北朝鮮がスカッドミサイル約30基を首都、平壌の南の黄州地域から西海岸の南浦にあるミサイル整備施設に移動させているのを把握した。

　多数のスカッドミサイルを同時に発射するのは異例なものの、2014年３月にも１週間で「ＦＲＯＧ」ロケット約70発を発射した例がある。北朝鮮はここ数カ月、核弾頭を搭載した大陸間ミサイルを米本土に発射する能力を示そうとしてきたが、短距離ミサイルの同時発射は北朝鮮がさまざまな形での挑発行為を実行できる能力を示すことになる。

 　同紙は、５年に１度開かれる中国の共産党大会が始まる18日の前後にミサイルを発射するのは米韓合同演習に対する抗議となると指摘した。」

　事実上ICBMの発射は各方面からストップがかかっているとみられますから、これはいわば最後のあがきでしょう。しかし、これをしてしまえば、当分の間は中国からはかなり冷たい仕打ちを受けることになります。ロシアがいればいいということなのでしょうが、北朝鮮は、ますます追い詰められることになりそうです。