FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

アメリカがICBMのアップグレード。ついに核戦争を意識し始めたか。

 アメリカがICBMのアップグレードを発表しました。北朝鮮がここまでミサイル発射実験を繰り返しています。そのために、アメリカも本格的に先延ばしになっていた核兵器のアップグレードを完了させました。

f:id:FirstHedge:20171003235820j:plain

 


 「ノースダコタ州のマイノット空軍基地の係官が、LGM-30GミニットマンIII(陸上発射型大陸間弾道ミサイル)に対して積載時間を短縮するために6800万ドル相当のアップグレードをほどこしたと発表しました。
 データトランスファーユニット(DTU)と呼ばれる新たな装置が、既に古びたカートリッジ式テープユニットと発射設備ロードカートリッジシステムに取って代わりました。プレスリリースによれば、データトランスファーユニット(DTU)は、ミサイル発射のために必要な機密情報を作成し、ミサイルにロードする時間を短縮するものです。
 「DTUはミサイル誘導セットをロードします。これはミニットマンIIIの頭脳に相当します。ミサイルが機能するために必要とされている暗号化された機密情報と他の情報がロードされるのです」と第91作戦支援中隊ICBM作戦主任のケビン・ドラム大尉は語っています。
 新しいシステムは、通常の運用において適切に機能するために必要とされている情報はデータをミサイルにロードするだけでなく、ミサイルを発射したり、ミサイル発射を阻止するのに用いることが出来ます。
 「これまでであれば発射に必要なデータの作成に、45分かかり、それをミサイルにロードするのにさらに30分かかっていました」ドラムは「新しいDTUは、必要なデータの作成とミサイルへのデータのロードに30分も必要がありません」と述べている。
 また新しいDTUは、カートリッジタイプユニットよりも軽量で、一つのDTU で発射施設ロードカートリッジシステム12個相当のデータを保持することが出来るとドラム大佐は述べています。」

ICBMs receive $68M upgrade

 アメリカのICBM部隊は、基本的に何もすることがないので、非常に士気が低い部隊として有名でした。そして、頻繁に使用する武器でもないので(笑)、ミサイルのアップデートも伸ばし伸ばしになっていました。今回のニュースには、アメリカも、本格的に自らの核戦力をいつでも使用可能にしておくという決意を対外的に明らかにしたという意味があります。