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ロシアがミサイル発射演習

 北朝鮮が核ミサイルを発射する以上、ロシアも黙っていることはできません。先週のベラルーシに続き、今週はミサイル関連の演習を行いました。

 外電によると、今週の火曜日、ロシア軍は、大陸間弾道ミサイルの発射と、シベリアのミサイル部隊を含む発射訓練を実施しました。
 ロシア国防省は、ロシア南西部のカパスティン・ヤール発射施設からトポールICBMを発射し、カザフスタンのセリー・シャーガン射撃演習場で標的弾道を予定通りに命中させたと語っています。旧ソ連の隣人(カザフスタン)は、ロシアと経済的にも軍事的にも緊密な関係があります。
 ロシア国防省は、ミサイル実験はミサイル防衛のための新しい技術を開発する努力の一環であると述べましたが、詳細は述べませんでした。
 ロシアはNATOの米国主導のミサイル防衛計画について懸念を表明しています。ロシアは西側のミサイル防衛を、安全保障への脅威と捉えており、ミサイル防衛を打破する武器を配備すると宣言しています。
 また、それとは別に、ロシア軍は、支援車両と共にヤールズミサイルの発射を含むシベリアでのミサイル発射演習を行いました。その演習には4000名の兵士が参加しました。
 ヤールズミサイルは、ロシア軍の所有する兵器の内で最先端の核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルです。トラックによる可動式なので、敵が発見して破壊することはより困難になっています。同省は、ミサイルの配備と、ミサイルを敵の斥候や精密攻撃から彼らを守る演習が行われました。
 先週に行われたベラルーシでの演習はポーランドバルト三国などを苛立たせました。それに輪をかけるように、ロシア軍は対NATOの攻撃演習を繰り返しています。
 とりわけ、先週の演習では、ロシアの飛び地であるカリーニングラードからミサイルの発射演習を行っています。
 日本ではほとんど報じられていませんが、実は東欧でも一触即発の状態になっているのです。戦争のきっかけになるのは、尖閣諸島北朝鮮だけではありません。それは中東かも知れませんし、ネパール・ブータン家も知れないのです。

 ただ確実なことがあるとすれば、どうもこのままの趨勢では大きな戦争が起きる可能性が高まっているということでしょう。