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トランプのおねしょ

 恐らくトランプ少年が子供であった頃、おねしょをする度に「またやったのね」と母親からあきれられたことでしょう。三つ子の魂百までとはよく言ったもので、またやっちゃいました。今度もツイッターで。

  問題になった発言は以下の通りです。

 一見するとどこが問題なのかわからないかも知れませんが、問題になったのは、「who were in the sights of Scotland Yard」つまり、犯人はロンドン警視庁が追跡していたことをバラしてしまったのです。「ああ、(また)やっちゃった」という感じです。

 幼きトランプ少年ならば「出るものはしかたがないじゃないか」とでも言い訳しそうです。さしずめ現在のトランプ大統領ならば、テロを防げなかったロンドンの方が悪いということになるでしょう。

 実際英国サイドからの反発も大きいようです。

「 最近までメイ英首相の共同首席補佐官だったニック・ティモシー氏は、トランプ氏について「知りもしないことを言っているのに違いないだろうが、真偽のほどはともかく、同盟国の首脳であり情報活動のパートナーである人間の行動としてあまりにも非協力的だ」とツイッターで批判した。
 元保守党議員のベン・ハウレット氏も「同盟国が情報を漏らし捜査を妨害するような発言をするとは、極めて非協力的であり危険かつ不適切だ」と断じた。
 トランプ大統領のツイートが安全保障に関する機密情報に基づくとすれば、テログループのメンバーを当局が監視していることが漏れ、警戒させてしまった恐れがあるとの指摘もある。」

トランプ大統領のツイート炎上、ロンドン・テロ捜査妨害だと集中砲火 - Bloomberg

 確かに、言ってはならない内容だったのでしょうが、テロリストをロンドン警視庁が追跡しているというのは、ある意味当たり前で、この程度で反発するのは大人げないという気がします。

 むしろ、テロの発生を抑えられなかった英国の姿勢こそ問題とされるべきでしょう。頻発するテロを抑えることができないのは、国家の責任です。フランスでも酷いテロは発生していますが、フランス内務省ならびにDGSIや憲兵隊の方がまだ熱心なのではないでしょうか。(いかん、トランプ大統領を批判するつもりが、擁護してしまった(笑)。)