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北朝鮮「日本を核で沈める」発言の真意

  菅義偉官房長官も今回ばかりは激怒しています。午前の記者会見で、北朝鮮の対応について「極めて挑発的な内容で言語道断であって、地域の緊張を著しく高めるもので断じて容認することはできない」と批判しました。国連安全保障理事会による制裁決議の履行により、「国際社会全体で最大限の圧力をかけて北朝鮮の政策を変えなければならない」とも訴えていますが、今回の北朝鮮発言どう見るべきなのでしょうか。

 問題になった発言は次のようなものでした。ブルームバーグから引用します。

 朝鮮中央通信(KCNA)は14日、「日本列島は核爆弾により海に沈められなければならない。日本はもはやわが国の近くに存在する必要はない」とする北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会による報道官声明を伝えた。

 さらに、報道官声明では「日本列島をわが国のICBM大陸間弾道ミサイル)が飛び越えても正気に返らない日本人に有効な一撃を加える必要がある」とされています。

 「正気に返らない日本人」というのは確かにそうで、この点では珍しく北朝鮮と意見が一致しました(笑)。冗談はともかく、今回の北朝鮮発言の真意を考えてみましょう。結論から言えば、「そろそろ外交交渉がしたい」「人道支援を受け取りたい」ということだと推測できます。

 実際、韓国統一省は、ユニセフを通じて800万ドル相当の人道支援を行うことを検討しているという報道があります。日本に対しても何らかの譲歩を求めていると考えてよいでしょう。

North Korea Threatens to Use Nuclear Weapon to 'Sink' Japan - Bloomberg

  しかし、最終的にはアメリカとの国交回復が狙いです。詳しくは、こちらをどうぞ。

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