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もう一度、広島、長崎に核が落ちれば あなたのおうちは大丈夫?(広島・長崎編)

 自分でエントリーを立てておいて無責任なのは重々承知なのですが、いささかげんなりしてきました。被害があまりに大きいのです。それは、今回の広島・長崎で想定される被害を見ればおわかりいただけるかと思います。

 核兵器が廃棄される日を私も心待ちにしていますが、核の脅威下にあるという事実は直視しなければならないと思いました。

 

 繰り返しになりますが、図の見方から説明します。 

(1)一番真ん中の円は、火球の半径 0.72 km (1.63 km²)です。
核による火球の最大限の半径。声明への影響は起爆時の爆弾の高度によります。もし、地上で爆発した場合、放出される放射性物質は著しく増大します。
(2)内側から二番目の円は、著しい空気爆発の半径1.37 km (5.9 km²)です。
20重量ポンド毎平方インチ、つまり、1.36気圧程度の風圧がかかる領域です。この円の内部はコンクリート建造物が著しい被害を受けるか倒壊します。致死率は100%です。
(3)内側から三番目の円は、放射線の影響が著しい領域2.09 km (13.7 km²)です。放射線量は500レム。100レムが1シーベルトですから、5シーベルトということになりますね。この領域では、爆発の影響だけを考慮した場合の致死率が50%から90%になります。死亡するのは数時間後から数週間後です。
(4)内側から四番目の円は、空気爆発の半径2.88 km (26.1 km²)です。
5重量ポンド毎平方インチ、つまり、0.34気圧程度の風圧がかかる領域です。大部分の一般家屋は倒壊します。死傷者も多数でます。
(5)一番外側の半径は第3度火傷を受ける半径5.84 km (107 km²)です。
第3度火傷の場合、皮膚の下にまで火傷が及びます。そして、痛まないのです。それは神経までが焼き切れてしまうためです。この火傷は後になって残るか、身体障害を残す場合があります。また、身体を切除する必要がある場合もあります。

 

(1)広島

 まず実際に落ちた広島原爆の推定図を示しましょう。

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 市街地の中心ではあるが、鉄道には被害が軽微であることがわかるでしょう。

 それでは、今回の北朝鮮の核の被害はどうなるでしょうか。

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 実は、広島という都市が丸ごと吹き飛ぶことになるのです。

 

(2)長崎

 長崎の原爆落下地点は、長崎市の北部で南部の方にまでは被害は及びませんでした。それが、今回の推測図にも現れています。

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 大浦天主堂などには直接の被害が及ばなかったことがわかります。

 それが今回の北朝鮮の核ではどうなるでしょうか。

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 規模が全く異なることがおわかりいただけるかと思います。今度ばかりは同じ爆心地に落ちたとしても、長崎市全体が綺麗に消滅することになるのです。

 

 この比較をみて考えさせられました。確かに、核兵器に反対することは立派ですし、その意義を認めるにやぶさかではありません。しかし、北が開発した核兵器が日本に落とされた場合、飛行場はおろか都市が一つ綺麗に消滅する規模なのです。

 この現実を一日も早く我々も直視すべきではないでしょうか。心からそう思います。