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北朝鮮の核で、あなたのお家は大丈夫(東京編)?

 メディアの報道を見ていましても、北朝鮮の核に関してどこか他人ごとのような印象を持ちます。我々日本国民が深刻な危機にさらされているにもかかわらず、いったいどうしたことなのでしょう。今回は、北朝鮮の核がどの程度の被害を及ぼすのか、ズバリ予想してみようじゃありませんか。さて、あなたのお家は大丈夫?

  まず今回もブルームバーグの記事を紹介することにしましょう。

 

北朝鮮の最新の核実験の爆発規模は当初推定された水準の2倍以上だった可能性がある。米ジョンズ・ホプキンス大学米韓研究所の北朝鮮分析ブログ「38ノース」の分析が示した。事実とすれば、広島に投下された原爆の17倍の威力ということになる。

  3日の核実験による地震の新データは約250キロトンの強さの爆発を示唆した。(・・・)当初は120キロトンと見積もられていた。1945年に広島に投下された原爆は約15キロトンの強さであった。

  3日の実験は北朝鮮にとって6回目。同国は米本土を攻撃できる核兵器とミサイルの開発を目指している。実験への対応として国連安全保障理事会は11日に強化した制裁決議を採択した。(日本語おかしかったんで一部修正しましたよブルームバーグさん)」

北朝鮮の最新核実験は当初推定の2倍強の威力か、広島の17倍-米大学 - Bloomberg

 この記事での肝は、爆発の規模が広島型原爆の17倍の250キロトンであったという点です。この250キロトンという数字から東京の、しかも皇居に、この北朝鮮の核が投下された場合どうなるのかを予測サイトの助けを借りて予測してみました。その結果が下の図です。

 

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 まず、図の見方から説明しましょう。

(1)一番真ん中の円は、火球の半径 0.72 km (1.63 km²)です。
核による火球の最大限の半径。生命への影響は起爆時の爆弾の高度によります。もし、地上で爆発した場合、放出される放射性物質は著しく増大します。
(2)内側から二番目の円は、著しい空気爆発の半径1.37 km (5.9 km²)です。
20重量ポンド毎平方インチ、つまり、1.36気圧程度の風圧がかかる領域です。この円の内部はコンクリート建造物が著しい被害を受けるか倒壊します。致死率は100%です。
(3)内側から三番目の円は、放射線の影響が著しい領域2.09 km (13.7 km²)です。放射線量は500レム。100レムが1シーベルトですから、5シーベルトということになりますね。この領域では、爆発の影響だけを考慮した場合の致死率が50%から90%になります。死亡するのは数時間後から数週間後です。
(4)内側から四番目の円は、空気爆発の半径2.88 km (26.1 km²)です。
5重量ポンド毎平方インチ、つまり、0.34気圧程度の風圧がかかる領域です。大部分の一般家屋は倒壊します。死傷者も多数でます。
(5)一番外側の半径は第3度火傷を受ける半径5.84 km (107 km²)です。
第3度火傷の場合、皮膚の下にまで火傷が及びます。そして、痛まないのです。それは神経までが焼き切れてしまうためです。この火傷は後になって残るか、身体障害を残す場合があります。また、身体を切除する必要がある場合もあります。

 上の図を見ていただければわかりますが、北朝鮮中国人民解放軍の支援を受けて正確に皇居を直撃できたとすれば、そしてその際に用いられたのが今回の250キロトンの核爆弾であれば、皇居はおろか霞が関は完全に壊滅することになります。特に2番目の円の内部はほとんど人が生き残れないはずです(地下街にいれば別ですが)。

 この地図を見れば、国の中枢はおろか、銀座や新橋、それに大学が密集する御茶ノ水もほぼ壊滅状態になることがわかります。

 さて、最初の問いに戻るのですが、「あなたのおうちは大丈夫?」