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北朝鮮に対して、アメリカが頼れるのは外交のみ。(現段階では) FC2さよならシリーズ

これもFC2の再掲です。

 

まずは、ロイターの記事を紹介しましょう。

「[ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米大統領は、対話や経済制裁、軍事的圧力のいずれを通じても北朝鮮に核開発を放棄させるのは不可能だと悟り、同国を封じ込めて核兵器の使用を思いとどまらせるほかないとの結論に至るのかもしれない。

2日に北朝鮮が6回目の核実験を強行したことで、米国およびその連合国との緊張は一気に高まった。

米高官らは軍事行動の計画を明らかにしていないが、既存の先制攻撃計画では、どれをとっても北朝鮮からの猛烈な反撃を免れる保証がないと言う。

マティス国防長官は先週記者団に対し「外交的な解決策が尽きたわけでは決してない」と述べ、軍事的な選択肢は非現実的で短絡的だとの考えをにじませた。(以下略)」

 北朝鮮を先制攻撃しても、韓国がほとんど壊滅することを考えれば、米軍による先制攻撃はあり得ないという認識は広まりつつあるのではないでしょうか。アメリカが外交に専念すると言うことは、アメリカによる北朝鮮の国家承認、そして日本もそれに引きずられる形で国交回復を求められるかも知れません。そうした事態になれば、これまでの日本政府の対北朝鮮政策は根底から瓦解することになります。なにより、拉致被害者の帰国はほぼ絶望的になるといっても過言ではないでしょう。
 今のアメリカには、軍事的オプションは存在しません。ワシントンに核を打ち込まれるという恫喝にトランプ大統領がどれだけ耐えられるかが試されることになるでしょう。